2018.04.18
こんにちは。NPO法人ねこほーむです。
本日もお預かりしております猫ちゃんの近況報告を行いたいと思います。
大阪府大阪市の飼い主様よりお預かりしておりますちび太君です。
ちび太君ですが、お預かり前より若年性の腎不全でありました。
お預かり後は捕液等を行いながら様子を見ておりましたが
先日より急激に体調が悪くなりまして、とても心配していました。
施設で毎日2回の捕液、目ヤニが出る時は抗生剤入りの点眼薬
鼻が出る時は点鼻薬をして処置をしていました。
その甲斐あってか、徐々に復調してくれまして
現在では、自分でご飯を食べてくれるようにまでなってくれました。
本当に嬉しい限りです。
ただ、腎不全とは決して治る物ではないので今後も注意深く
お世話をしていきたいと思います。
今後も、皮下捕液、腎臓食等は続けていきたいと思います。
猫の腎不全についてです。
猫の腎不全はほとんどの猫が避けては通れない病かも知れません。
猫の腎臓の役割はやはり人間と同じように体の老廃物をろ過する事です。
現在のイエネコの起源はアフリカのリビアヤマネコと言われております。
アフリカでは十分に水を摂取することが出来ない環境になりますので
必然と尿も少なくなります。
少ない尿で出来るだけ濃い尿を排泄しようとするので
腎臓に大きな負担がかかってしまいます。
猫はDNA的に腎不全になりやすいという事になります。
所説あるかと思いますが、以上が猫が腎不全になりやすい大きな要因でございます。
症状
症状としてはやはり脱水状態になります。
健康な猫の皮膚を掴むと綺麗に戻りますが脱水状態にある猫は皮膚を
掴んでも固いのでなかなかきれいに戻りません。
これは腎臓の働きが弱くなり毒素を腎臓で十分にろ過出来ないので
尿を通して体外に排泄しようとします。
その際、たくさんの尿を出そうとするのでたくさんお水を飲みます。
たくさんお水を飲んでも、たくさん排泄してしまうので
やはり脱水状態になってしまいます。
猫の腎臓はお母さんのお腹の中で形成されたものが、100%です。
常に30%ほど使用して傷ついてしまえばそれが回復するという事はありません。
傷ついてしまえば、残りの使ってない物を使用して
なくなってしまえば、それで終わりになってしまいます。
猫はDNA的に腎不全になりやすいという事になります。
ねこほーむでもお預かりしている猫でもやはり腎不全になってしまう事が多々あります。
その際当ホームでは施設で出来る限りの事をしていきたいと思います。
本日は以上になります。また、更新致します。
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